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更新日:令和5(2023)年5月11日
ページ番号:314981
(さかどのねんぶつ)
県指定無形民俗文化財
昭和55年2月22日
佐倉市坂戸(西福寺)
浄土宗の西福寺では檀家たちによって男組と女組からなる念仏講が作られている。坂戸の念仏は主にこの女組によって伝承されている。その由来は、良栄上人が応安年間(1368~1370)に西福寺を開基した際、鹿嶋明神に参籠し37日を断食した満願の夜、「冠をいただき、白装束を着し、鐘鼓を鳴らして踊念仏すべし」という夢のお告げを受けたことによると伝えられている。
12月を除く毎月9日の月並念仏(1月は18日)のほか、18日の観音講(1月は20日)、22日の大師講、そして1月16日のおえんま様(鉦おこし)、2月15日の涅槃講、春秋の彼岸会、4月15日開山忌の一万遍、8月14~16日のお盆、11月14、15日のお十夜などにそれぞれ行われます。これらの日には坂戸地区の年配の女性たちが西福寺に集まり、阿弥陀来迎図・阿弥陀三尊図の掛け軸の前で念仏を唱える。
特に33年に1回のお十夜は「大十夜」と称し、檀徒・檀家総代なども加わって万灯を先頭に約200人の人達がお練り(行列)を行い、その後、念仏塚のまわりで念仏踊を踊る。このときには「朝顔」「しもつけ」の2曲を踊る。和讃(やさしい和語で仏をたたえる歌)は対象によって曲目が異なり、数が非常に多くある。仏事のある家に呼ばれた場合などには、場に応じて「まくら念仏」「あなばた念仏」「石建念仏」「いざよ念仏」などを唱える。
坂戸の念仏では、ことばも純粋の念仏和讃と異なり、風流踊歌などの要素が入り独特のものとなっている。
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