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更新日:令和5(2023)年11月9日
ページ番号:314819
(こむろのししまい)
県指定無形民俗文化財
昭和39年4月28日
船橋市小室町
毎年8月の本覚寺の施餓鬼会と、八朔の日(本来は旧暦8月1日)に、小室の農家の長男で組織している小室獅子講の人たちによって演じられる。
雄獅子、雌獅子、中獅子の3匹の獅子がからみ合い乱舞するいわゆる3匹獅子舞で、2匹のオス獅子が1匹のメス獅子を奪い合う内容が中心となっている。幕持ち2人と花持ち2人、数名の笛吹き手と唄い手が立つなか、3匹の獅子が腰に付けた結太鼓(羯鼓)を叩きながら舞う。「出端」「四方固め」「腰小室の獅子舞あげ」「さあびい」「押し合い」「けんか」「仲直なかなおり」「腰あげ」「四方固め」の順に踊る。
施餓鬼の時は日蓮宗の本覚寺で、八朔には本覚寺と八幡神社、山王神社の境内で演じられるが、寺と神社では歌詞が異なる点が特徴的である。本覚寺では「大寺の香のけむりは細けれど、天へ上がりて霧雲となる」などの念仏を唱え、また、神社では「神の鳥居をくぐりきて、けがれ不浄も霧雲となる」といった歌を歌う。また、「花流し」として獅子が町内の各家を廻ってお祓いをする。
なお、明治時代のはじめに一時中断した際には、獅子頭は質屋に預けられたが、土蔵の中で獅子の舞う音が聞こえ、不思議に思って占ってもらったところ、獅子が小室に帰りたいというので復活したという話も伝えられている。また、近隣の病人が小室の獅子舞を呼び、舞ってもらったところ、病疫が退散して元気になったともいわれている。小室の獅子舞は霊験あらたかなものとして伝承されている。
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