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更新日:令和2(2020)年5月2日
ページ番号:315136
(おらんだがくたい)
県指定無形民俗文化財
昭和38年5月4日
香取市扇島
香取神宮の毎年4月14、15日と、11月30日の大饗祭、そして12年に一度、午年の神幸祭に演じられる囃子である。幕末から明治時代初期に、古来の神楽に洋楽をとり入れた独特の音楽である。
神幸祭は、香取神宮の神を乗せた御座船が津宮から利根川をのぼり、対岸の牛ヶ鼻で鹿島神宮の神と出会うという行事だが、この時、おらんだ楽隊は御座船を先導する重要な役を担うのである。伝承者は、扇島地区の25歳から40歳までの農家の長男である。現在は扇島神楽隊が組織され、受け継がれている。
曲目は行進曲風の「ナミアシ」「ハヤアシ」「カケアシ」「ガイセン」という4種が伝承されているが、神幸祭で演奏されるのは歩く速さ、すなわちナミアシです。奏者は揃いの着物にぶっさき袴、上に緋色の陣羽織をはおり、手甲脚半に鉢巻、腰には太刀という、どこか南蛮風のいでたちである。旗を先頭に音頭とりの大太鼓、そして小太鼓、横笛と続く。
楽曲・衣装ともにいかにもハイカラで、幕末から明治時代にかけて、西洋の文明を自由な発想でアレンジしながら取り入れていった当時の世相がうかがえる。時代的には比較的新しいものではありますが、古来の伝統を踏まえたうえで、時代の流れを反映した独特の芸能といえる。
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