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更新日:令和3(2021)年6月10日

ページ番号:315350

鹿野山のはしご獅子舞

(かのうざんのはしごじしまい)

鹿野山のはしご獅子舞

種別

県指定無形民俗文化財

指定日

昭和38年5月4日

伝承地

君津市鹿野山(白鳥神社)

概要

 鹿野山のはしご獅子舞は、毎年4月28日の白鳥神社の祭礼に社前の広場で奉納される。2人で演ずる1匹の獅子が、高さ約10m、25段の大きなはしごの上で舞うという、手に汗握る獅子舞である。鹿野山の牝獅子が奥高野に住む牡獅子に恋焦がれ、断崖に見立てたはしごの上で舞い狂う様子を表わしている。

 まず、「地まき」といわれる地上での舞で「四方固め」「花かがり」を演じたあと、横笛・大太鼓・締め太鼓による乱拍子の囃子にあわせて頭を振りながらはしごをのぼっていく。頂上に着くと、あお向けになって四方を眺めるしぐさを行う。下りる途中でも「天ぐるま」「しゃちほこ立ち」「腹わたり」「でんぐり」などの舞を曲芸的に演じる。

 鹿野山のはしご獅子舞の由来については、永正年間(1504~1521)、紀州高野山から弘範上人という高僧が布教のために鹿野山を訪れた際、随行してきた木こりたちが故郷の高野山を偲んで舞ったのが始まりと伝えられている。

 はしごを使った獅子舞は、千葉県内では野栄町の「仁組の獅子舞」、東金市の「北之の幸谷の獅子舞」、長生村の「岩沼の獅子舞」など4つが伝承されているが、地上の舞よりもはしごの舞が中心となっている点で鹿野山のものは特徴的である。全国的には和歌山県、兵庫県、岩手県など太平洋側に類例がみられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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