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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315510
(ならいはらのかっこまい)
県指定無形民俗文化財
昭和29年3月31日
鴨川市北風原(愛宕神社または春日神社)
北風原と書いてナライハラと読む。北風のことをナライというのは当地の方言である。その北風原に今も伝わる羯鼓舞は、もとより雨乞いの獅子舞として伝わるもので、いわゆる風流獅子舞にあたる。こうしたことからか、祭りそのものを「普利雨祭り」などと呼んでいる。
言い伝えによれば、この羯鼓舞は、天文年間(1532~55)に里見氏の命によって、雨乞いと豊作祈願のためにはじめられたといい、古くは長狭群27か村の村民が7月7日の大山の高蔵神社の祭礼時にこぞって奉納したともいわれている。現在、北風原の羯鼓舞は、7月の第4日曜日に、隣接する横尾地区の獅子神楽とともに、隔年交代で愛宕神社の境内で奉納されており、愛宕神社で舞わない年は、地元の氏神社で舞う。北風原の場合は、春日神社がその氏神社になっている。一方、愛宕神社は両地区近くにある請雨山という山頂にあり、水源地にあたる。
獅子舞は、雄獅子・雌獅子・中獅子を中心とする三匹獅子で、それぞれ1人立ちで腹には羯鼓(太鼓)をかかえる。他には、ササラ・赤面・オカメなども登場する。舞は「入り拍子」「雌獅子の舞」「中獅子の舞」「雄獅子の舞」「幣の舞」「弓の舞」「清の舞」「崩しの舞」と続くが、諸所で赤面・オカメがおどけてみせる仕草が見る者を笑わせてくれる。
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