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更新日:令和5(2023)年12月19日

ページ番号:314770

芝原人形製作用具

(しばはらにんぎょうせいさくようぐ)

芝原人形製作用具

種別

県指定有形民俗文化財

指定日

昭和47年9月29日

所在地(所有者)

長生郡長南町芝原(個人)・長南町立郷土資料館保管

概要

芝原人形は、元禄年間(1688~1704)より江戸浅草に伝わる、今戸人形の流れをくむもので、房総の郷土玩具として知られる土人形である。内裏雛や風俗人形、十二支、招き猫、えびす大黒、天神様などの縁起物が中心となっているが、特に、明治時代のレトロ調をよく表現しており、顔には牡丹色のくま取りをし、着物には黄色い菊の花をあしらうなど、素朴ななかにも華やかさを秘めた独特なおもむきを、かもし出している。

人形は、型抜きといって、練り土を型に入れて成形し、体部を前後に2分割したのち、合わせて1体とし、作りあげていく。このとき人形の体内には小石(粘土玉)を入れておく。そのため、焼き上がった時に、振るとカラカラと音が鳴る。

このことから、長生地方では石ころ雛などともいわれ、人々に親しまれてきた。芝原人形製作用具は、成形用の型や彩色用具などが、その主なものとなっている。

芝原人形は、長南町芝原で田中氏3代にわたって製作されてきましたが、そもそも初代・錦造(金蔵)は手先が器用で、土人形で内裏雛を作っては、近辺の町屋などに納めていたといわれている。やがて好評を博してくると、人形製作は、暮れから3月頃までの農閑期に、農家の副業として行うようになった。ことに、毎年4~5月に開かれた茂原の農具市(雛市)などで販売され、最盛期には長生、山武、市原、夷隅地方をはじめ、関東各都県にも出荷された。現在では、千葉惣次氏が後継者として活躍している。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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