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更新日:令和2(2020)年9月26日
ページ番号:314757
(いちのみやはんのおおづつ)
県指定有形文化財(歴史資料)
平成7年3月14日
茂原市高師1345-1(個人)茂原市立美術館・郷土資料館保管
幕末、国防の非常時に応じて、上総一宮藩(第二代藩主・加納久徴)は、海防を中心とした軍制改革を行った。この大筒には「天保十五年八月吉辰鋳工増田安次郎藤原重益」と刻まれており、天保15年(1844)に鋳造されたことが明らかなものである。久徴は同じ年、領内の臨海要害の地にこれらの大筒を据えて有事に備えた。
当時、一宮藩の大筒を鋳造した武州川口宿の鋳物師・増田安次郎は幕府や諸藩の大筒鋳立御用をつとめ、その技術は幕府の講武所砲術師範役を勤めた高島秋帆から高く評価されている。
指定している大筒は2挺であるが、これらは用途・鋳造年月日が明らかであり、幕末における海防の歴史を知る上で貴重な資料である。
なお、当時大筒を据えた一宮海岸のお台場は、現在「一宮藩台場跡」として一宮町指定史跡として保存されている。
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