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更新日:令和6(2024)年2月8日

ページ番号:314886

千葉寺経塚出土資料

(ちばでらきょうづかしゅつどしりょう)

千葉寺経塚出土資料

種別

県指定有形文化財(考古資料)

指定日

平成16年3月30日

所在地(所有者)

千葉市中央区青葉町955-2(千葉県)

概要

和25(1950)年及び27(1952)年に、千葉市誌編纂委員会と千葉県立千葉第一高等学校(現千葉県立千葉高等学校)郷土研究クラブが実施した発掘調査により、本堂西方30mの地点から出土した一括資料である。平坦な地表の地下約1mのところに2つの経筒が並ぶ形で検出され、木箱を外容器とした無槨式の経塚であったと推測されている。資料は、銅板製経筒2点・青白磁合子(ごうす)1組・檜扇(ひおうぎ)断片・蝙蝠扇(かわほりおうぎ)断片・鉄釘4点である。

筒は2点とも銅板打物製で、蓋は被せ蓋式平蓋である。筒身は約0.8mm~1.0mmの銅板を曲げて円筒とし、鋲で留めたもので、それぞれ総高22.7cm・筒身径8.2~8.5cm、総高22.3cm・筒身径7.6~8.1cmを測る。底にはいずれも秋草双雀文の和鏡がはめ込まれていた。青白磁合子は、菊座型で、蓋の表面に忍冬唐草文が浮彫りしてあり、総高2.7cm、蓋径4.7cmを測る。

塚は、平安時代中期におこった末法思想を思想的背景として、56億7千万年後の弥勒菩薩が出現する時まで経典を大事に保存しようと考え、経筒に納め地下に埋めたものである。千葉寺は8世紀前半に寺院として成立し、10世紀には衰退するが、12世紀後半のこの経塚の造営も再興の一策であったものと考えられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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