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更新日:令和5(2023)年7月13日
ページ番号:315038
(ねこさく・くりやまこふんぐんだいじゅうろくごうふんふくそうひん)
県指定有形文化財(考古資料)
平成6年2月22日
成田市高岡1500(成田市)
石枕(いしまくら)は、古墳時代中期から後期にかけて霞ヶ浦を中心とする地域の古墳に納められた、死者のための枕である。滑石(かっせき)・蛇紋岩(じゃもんがん)等の比較的加工しやすい石材を用いて作られている。石枕は上面中央を凹ませて、その縁に小さな丸い穴をめぐらせた枕の本体と、その丸い穴に立て並べられる立花(りっか)とによって構成される。猫作・栗山古墳群第16号墳では、ひとつの棺を納めた跡からこの石枕が3個検出されている。
猫作・栗山古墳群第16号墳は、JR成田線滑河駅の南方1.8kmの台地上に存在した古墳である。猫作・栗山古墳群は、いくつもの小支群からなり、前方後円墳3基、帆立貝形前方後円墳7基、円墳28基、方墳18基の総数56基で構成されている。第16号墳は直径22.8m~24.2mの円墳で、墳丘周囲に巡らされた周溝は3か所で途切れる。墳頂部には長さ6.6m、幅0.85m、深さ0.43mの木棺が納められていたと考えられる細長い埋葬施設が検出された。石枕は埋葬施設底面の、両端近くと中央部に配置され、石枕の周辺からは滑石製立花の他に、滑石製勾玉、瑪瑙(めのう)製勾玉、滑石製臼玉、滑石製模造品、ガラス玉等が大量に発見された。また、中央石枕の付近では鉄剣、鉄製刀子(とうす:小刀)が検出されている。
古墳の築造時期は5世紀半ば頃と考えられる。
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