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更新日:令和5(2023)年4月6日
ページ番号:315168
(いたび)
県指定有形文化財(考古資料)
平成2年3月16日
香取市羽根川38(香取市)・香取市文化財保存館保管
香取市小見川上小堀の長泉寺墓地で発見された板碑で、現在、香取市文化財保存館に収蔵されている。高さは240cm、幅58cmで、筑波山南麓などで産出する黒雲母片岩を用いた県内でも有数の大型の下総型板碑である。主尊は釈迦如来一尊種子(しゅじ)で、その文字の大きさは幅が50cmもあり、碑面からはみ出すような堂々としたものである。銘文の前半の出典は不詳であるが、後半に「聖霊決定生極楽/上品蓮台成正覚/菩提行願不退転/引導三有及法界」(聖霊は必ず極楽に生れ、上品蓮台に悟りを開く、菩提の行願、退転せず、三界及び法界に導かれん)と「般若波羅密多理趣経」の偈頌(げじゅ:教典などにある詩文で、仏を讃えたり、仏法の真髄をのべたりしたもの)が刻まれている。
願文中に主君道阿弥陀仏とあるのは、卒後に道阿了称(どうありょうしょう)とされる木内胤朝(たねとも)であろうとされ、その十周忌に当たる正元元年(1259)に造立されたものと推察されている。
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