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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:315037
(しんしょうじいたいしとうば)
県指定有形文化財(考古資料)
昭和34年4月24日
成田市成田1(新勝寺)
板石塔婆は、一般に板碑と呼ばれる。鎌倉時代にはじまり、室町時代には形式化しながらも増加し、ほぼ中世に限って造立された。板状の石を用い卒塔婆の一種として発生した供養塔であるが、墓石の意味をもつようにもなった。一般に板石塔婆に刻まれる仏像や梵字を用いた種字(しゅじ)は阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来、不動明王、薬師如来、地蔵菩薩、山王二十一社、庚申待板碑等があるが、阿弥陀如来が最も多く刻まれている。
新勝寺光明堂裏の奥ノ院入口の左右にはめこまれている下総式板碑のうちの2基が、県指定の新勝寺板石塔婆であり、種字はいずれも阿弥陀如来である。
1基は高さ1.90m、幅0.77mで、阿弥陀三尊種子、天蓋、蓮華座、花瓶を刻み、その下部に延元元年(1336)の銘文がある。もう1基は高さ1.47m、幅0.88mで中央に阿弥陀如来の種字を大きく刻んであり、彫りも深く天蓋、蓮華座の特徴がよくわかる。また、その下部に明徳5年(1394)の銘文がある。板碑に記された種字の彫りの深さに、石塔婆建立者の供養の心の深さが伺える。
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