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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:314885
(かくしょうごぼうごへんじ)
県指定有形文化財(古文書)
昭和57年4月6日
千葉市中央区長洲1-33-3(立正安国会)
寸法は縦15.3cm、横37.4cm。全12行からなる紙本墨書、軸装の書状である。
内容は、身延山にあった日蓮が、覚性御房から端午の佳兆として粽20個などを送られたことに対して、礼を述べたものである。覚性御房とは、北条氏の侍僧と思われ、北条氏に直接返事を出すことをはばかって侍僧に宛てたものと考えられる。5月5日の日付があるのみであるが、日蓮と北条氏、また覚性御房との関係から見て、建治3年(1277)、日蓮56歳の時の筆と考えられている。短い文面ではある、日蓮独自の風格がよく表れている。日蓮の書状には長文のものが多く、このように供養の礼を簡潔に述べた折紙の書状は、現存するものが少なく非常に珍しいものである。
なお、覚性房あての日蓮の書状は、京都妙覚寺、妙蓮寺、妙満寺に1通ずつ残っており、どれも建治2年(1276)から3年のものである。
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