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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315507
(ときどのにょうぼうあまごぜんごしょ)
県指定有形文化財(古文書)
昭和57年4月6日
鴨川市小湊183(誕生寺)
山梨県の身延山にあった日蓮が、法華経寺が所在する下総国中山(市川市)の富木常忍夫人にあてた消息文である。富木常忍とその夫人は日蓮の信者であり、鴨川市鏡忍寺には、日蓮が富木常忍にあてた書簡(「富木殿御書」)がある。この御書は、日蓮が手元に預かっている富木氏の子息・伊予坊が、越後坊や下総坊から日々教えを受け、熱心に学び学業が進んでいることや、諸所で信仰の心構えなどを教えていることを記している。
文末には11月25日の日付があるが、日蓮と富木氏との関係、また、書状の内容からみて、弘安2年(1279)、日蓮58歳のときのものと考えられている。晩年の円熟した筆使いでありながら、心安らかな情味を感じることができる、追って書きを有する全24行の書状である。
この一軸はもともと法華経寺の什宝として伝来していたが、徳川光圀の配慮によって、ここ誕生寺に移されたといわれている。
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