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更新日:令和5(2023)年8月8日

ページ番号:314968

鳳凰蒔絵鞍

(ほうおうまきえくら)

鳳凰蒔絵鞍1

鳳凰蒔絵鞍2

種別

県指定有形文化財(工芸品)

指定日

昭和41年5月20日

所在地(所有地)

佐倉市新町(個人)

概要

 佐倉藩主堀田家に伝わった馬具で、鞍、鐙、障泥りなどからなる。

 鞍は騎手が腰を乗せるところで、日本の場合木製で、鞍骨ともよばれる。前輪は高さ27.8cm、幅31.8cm、後輪は高さ26.7cmで、幅39cm。武将が大鎧を着用して乗る軍陣鞍で、黒漆に金粉の地蒔を施し、前後両輪の表に大きく鳳凰の舞い飛ぶ姿を金蒔絵で豪華に描いている。前輪と後輪をつなぐ居木の裏面に江戸時代初期の元和3年(1617)の紀年と花押が刻まれている。

 鐙は、騎手が両足を乗せる部分で、馬の両脇腹に下がる必要があるため重くなっており、通常、鉄の上に植物性の粉末を混ぜた木屎漆を塗り、表面を漆で仕上げている。総高26cm、長さ30.8cmで軍陣用に足を入れる部分が長い、舌長鐙となっている。鞍と同様に、黒漆に金粉の地蒔を施し、強く張る鳩胸に鳳凰を大きく金蒔絵で描いている。障泥は革製で、表全面に金箔を押している。

 いずれも意匠、製作が優れており、県内における大名家の遺品として貴重なものである。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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