ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年7月13日

ページ番号:315029

半円方格帯変形神獣鏡

(はんえんほうかくたいへんけいしんじゅうきょう)

半円方格帯変形神獣鏡

種別

県指定有形文化財(工芸品)

指定日

昭和34年4月24日

所在地(所有者)

成田市成田1(新勝寺)

概要

 この鏡は昭和13年(1938)に、成田市下方の印旛沼のほとりに所在した、通称丸塚古墳と呼ばれる古墳から出土したものである。鏡の直径は17.4cm、鏡面の反りは0.4cmで、白銅製の5世紀代の国産品である。

 全体に緑青が覆い、表裏に布痕が7か所認められる。鏡の背面には、径2.4cmの紐を中心に内区に6個の乳を置き、その間に変形した半肉彫りの神獣を配している。

 珠文帯は珠文地とし、各々8個の半円形の模様と正方形の模様が交互に配され、半円形の中央には螺旋文が配されている。

 方格内は複線によって4区画され、中央部に各々小珠文が置かれて、外区には複線波紋を中心に、櫛歯文と鋸歯文が重なり平縁となっている。

 5世紀代に製作された国産の鏡として、県内出土の中では代表的なものである。

 同じ古墳から、ほかに小鏡3面、滑石製管玉11個、ガラス製小玉12個も発見されており、これらは東京国立博物館に収蔵されている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?