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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:314725
(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成17年3月28日
いすみ市岬町岩熊820(法興寺)
この仁王像は、二像がそれぞれ仁王門の中央に向かって外側に腰を引き、阿形像は左手を振り上げて金剛杵を握り、吽形像は右手を開いて胸脇に構え、それぞれ内側の手を垂下する、唐代に始まりわが国では平安時代に一般的となった典型の姿をとる。
度重なる修理を経ているが、大方は原形を留めており、むやみに誇張された表現を取ることなく力動感を表現している。
阿形像の天保6年(1835)の修理木札には、建長7年(1255)「平氏女」の建立とある。両像の胎内には鎌倉時代の造像時の願文等の墨書がみられ、明確な年紀はないものの、「平氏女」の文字がみられる。
阿形像の像高は271.8cm、吽形像の像高は263.2cmと阿形像がやや高く、胴廻りも太く、複雑な木寄せになっているが、作風は同一で、同じ作者の手になる隔たらない作と考えられる。鎌倉時代中期の仁王像として優作であり、当該期の房総の仏教文化を語る上で貴重な作品である。
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