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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:314926
(もくぞうしゃかにょらい・たほうにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成10年3月20日
市川市中山2-10-1(法華経寺)
木造釈迦如来・多宝如来坐像の2像は、有形文化財の五重塔の内部に祀ってある。
釈迦如来像は、像の高さ42.2cm、ヒノキ材による割矧造で、漆箔仕上げとしており、目は玉眼をはめ込んでいる。螺髪は彫り出しの旋毛形で、肉髻珠、白毫相を表す。下着である僧祇支、前掛けのような編衫、衲衣をつけ、合掌して結跏趺坐する姿である。
多宝如来像は、像の高さ41.4cmで、衲衣の折り返し部分の表現と両足首を表す違いはあるが、品質、構造は釈迦如来像と同じような制作方法である。
両像は、蓮華座の上にのり、その下は、長八角形の台座がついており、台座中央上部に木造漆箔の、「南無妙法蓮華経」の題目が安置されている。
像内には墨書銘のほか、部分的に欠損のある紙本墨書の妙法蓮華経8巻と、題目・名号・願文などが16枚、法要などの時に仏を請じ供養するするために蒔いたりする蓮の花びら形の色紙の散華1枚が納められていた。これらの銘記及び納入品から、2像は、建武2年(1335)に日遵の発願によって造られ、法華経寺の前身の一寺である下総国八幡庄谷中郷の本妙寺に安置されたことがわかる。
2像は、法華経寺五重塔内の厨子に安置されているが、日蓮宗寺院にまつられるものとしては最古の遺品であり、千葉県における日蓮宗の発展を考える上で重要な資料となるものである。
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