ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 印旛エリアの市町 > 成田市の国・県指定および国登録文化財 > 木造金剛力士立像
更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315028
(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成10年3月20日
成田市船形219-1(薬師寺)
薬師寺の仁王門に安置されているこの木造金剛力士立像は、近年、解体修理を行った際に、腕と体の部材に大永2年(1522)と天正20年(1592)の修理墨書銘が見つかった。また、江戸時代中期に刊行された『成田参詣記』の薬師寺の挿絵には、すでに仁王門が描かれており、この頃には像があったこと考えられる。
仁王門に向かって右側に立つ阿形像は、右腕をさげ、左手に金剛杵を振り上げている。左側の吽形像は左手を握り、右腕を折って掌を開いて構えている。
腰のひねりが少なく筋肉表現に誇張がみられない点や衣の表現方法には平安時代後期の作風が残されているが、裳が体に密着せず、衣文に直線的処理が目立つ点は鎌倉時代前期の特徴がうかがえる。本堂本尊の「木造薬師如来坐像」がやはり古様を残す鎌倉時代前期の作品とみられることもあり、ほぼ同時期のものと考えられる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください