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更新日:令和5(2023)年10月2日

ページ番号:315062

木造地蔵菩薩立像

(もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう)

木造地蔵菩薩立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

平成7年3月14日

所在地(所有者)

印西市別所1012(地蔵寺)

概要

 ヒノキ材で、頭と体の大部分は一木から彫り出し、体部は背面から内刳し、両肩で割りつなぎ合わせてある一木割矧造である。像の高さは97.5cm、頭部は首で分離し、耳後で前後に割り内刳し、つなぎ合わされている。さらに面部を割り玉眼がはめ込まれているが、この玉眼は後に補われたものである。

 表面は錆地漆塗の上に白土地に彩色されている。肌部分の彩色はすべて剥落しているが、僧祇支は丹彩が塗られ縁にはその上に白が施されている。袈裟表は、丹地に切金斜格子を置き緑青・群青・朱・白で文様が描かれ、条葉は群青地で、切金線2本で縁取られる。袈裟裏は緑青地に切金、裙は丹地で縁に切金が施されている。

 額が張り、ややつり上がった目と引き締まった顔、動きのある衣文などに鎌倉時代の特徴がみられる。繊細で巧みな彫技が示されるが、表面の彩色・切金も繊細で、当初の華麗なさまをとどめている作品で、鎌倉時代も前期に遡れるものである。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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