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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:353955
(もくぞうせんじゅかんのんりゅうぞう・ふどうみょうおうりゅうぞう・びしゃもんてんりゅうぞう)
木造千手観音立像
県指定有形文化財(彫刻)
平成6年2月22日
いすみ市高谷1166(善応寺)
千手観音の像高約160.5cm。1本のカヤ材から造られた一木造。頭体幹部は1材で彫り出しているが、頭上面、合掌手、宝鉢手、脇手をつなぎ合わせる。内刳は施さない。像容は、髻の頂の仏面は失われているが、天冠台上の地髪に8面が並ぶ。後ろにある大笑面は無く、痕跡も確認できない。垂髻、髪は正面にまばらに彫られる。合掌手・宝鉢手・脇手など14本の腕がつく。条帛・天衣を懸け、裳と腰布を着ける。
不動明王立像の像高は約99.2cm。カヤ材の一木造。頭体幹部を1材から彫り出し、左腕を肩で、右腕を肩・肘・手首でつなぎ合わせる。右腕は肘を脇に張って曲げ、右腰脇で宝剣を持つ。左手は下げて羂索を持つ。
毘沙門天立像の像高約98.4cm。カヤ材の一木造。頭体の幹部は1材から彫り出し、右大腿部、左足先をつなぎ合わせ、左腕は肩及び腕の半ばと手先でつなぎ合わせ、右腕は肩でつなぎ合わせる。持ち物は別材。
三尊は、その作風・品質・構造からして同時の作と考えられる。一木造の構造は古い要素ではあるが、穏やかな丸みを帯びた面相、ゆるやかな肉どり、なだらかな衣文彫法などに11世紀前半に成立した定朝様式の影響を受けており、11世紀後半の地方仏師による造像と考えられる。
不動明王立像
毘沙門天立像
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