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更新日:令和2(2020)年5月23日
ページ番号:314816
(もくぞうごちにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成5年2月26日
船橋市西船3-3-4(正延寺)
この五智如来は、中央に大日如来1躯、その両脇に如来形の仏像が4躯並ぶ、合わせて5躯で構成されている。如来は仏教の悟りに達した仏で、真ん中の大日如来は密教の本尊とされている。
大日如来像及び如来坐像4躯は、材質・構造と作風が等しく、同時期の作と考えられる。
これら4躯は、両腕肘までを体幹部材と同じ木で彫り出し、内刳を施さない構造など古様を示しており、豊かな情感を持つなど、作風上からも平安時代後期の定朝様式波及以前、10世紀末から11世紀初頭の造像とみられる。
中尊は、その法界定印を結ぶ形から胎蔵界大日であることが明らかで、他の四仏とあわせて胎蔵界五智如来として造られたと思われる。なお、如来像のうち1躯は近世の補作である。
全国でもこの形式の五智如来はめずらしく貴重である。
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