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更新日:令和5(2023)年10月4日

ページ番号:315026

木造薬師如来坐像

(もくぞうやくしにょらいざぞう)

木造薬師如来坐像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

平成4年2月28日

所在地(所有者)

成田市船形219-1(薬師寺)

概要

 薬師寺は、もと麻賀多神社惣社の神宮寺で、成田市西端の印旛沼の近くに位置している。かつては今よりやや北に隔たった台地に所在していたと伝えられている。

 この像は同寺の本尊として本堂に安置されている。ヒノキ材、前後割矧造で、玉眼がはめこまれた高さ54.3cmの坐像である。表面の仕上げは、現状では素地となっているが、薄く朱をかけた痕跡がみられる。

 ゆるやかに面を取った幅の広い胸腹部の造りや、胸を少し後ろに引き起こした姿勢は、平安時代後期の余風を残している。ただし、やや眼が吊り上がり、頬のしまった面相や、彫り込みの深い衣文には鎌倉時代の作風が顕著に見られる。こうした点から考えて、制作時期は、13世紀前半には遡るものと考えられている。

 また、光背と台座も当初のものを備えており貴重である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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