ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年8月8日

ページ番号:314879

木造伝七仏薬師坐像

(もくぞうでんしちぶつやくしざぞう)

木造伝七仏薬師坐像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

昭和60年3月8日

所在地(所有者)

千葉市緑区平山町278(東光院)

概要

 7躯の仏像が一組の七仏薬師として伝えられているもので、6躯の仏像が中尊を囲むように安置されている。

 いずれもヒノキ材で作られ、中尊は像高107cm、一木割矧造で、薬壺を持つ通例の薬師如来坐像である。他の6躯は菩薩像で、像高85cm~99cm、2躯の像が髻の上に仏面を付けているが、他の4躯は宝冠を戴く。宝冠の文様と手印、結跏趺坐の外にはずす足の左右の違いを除き、像容において大きな相違は認められない。

 菩薩像のうち、1躯の像底の脚部に嘉禄3年(1227)の墨書があるほか、7躯全部の背中には明暦元年(1655)に修理された朱書銘がある。中尊の像容は、定朝様式に則ったものであるが、鎌倉時代初めの写実主義も備えているので、慶派の仏師の手になる作品と考えられる。菩薩像6躯の方は、両脚部の雄渾な造形や量感豊かな体躯の表現など、平安時代中期(10世紀後半)の造像と考えられる。これらは七仏薬師と伝えられてはいるが、五大虚空菩薩の一部や密教系の菩薩像を加えて七仏薬師の7躯に組み合わせたものと考えられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?