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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314761
(どうぞうあみだにょらい・りょうわきじりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和57年4月6日
茂原市中善寺644(行徳寺)
善光寺式の阿弥陀三尊像。中尊の阿弥如来像は高さ43.3cm、左脇侍像は高さ29.4cm、右脇侍像は高さ29.6cm。鋳銅製。表面には鍍金が施される。中尊の螺髪は大粒のを旋毛型で、髪際は穏やかな波形を描く。耳朶は紐状に伸び、穴が開く。衲衣は左肩から掛かり、右肩を覆う。左手は下げて第2・3指は伸ばし他の指は握った刀印を結ぶ。台座は蓮実・返花・框の三重蓮華座で框を別鋳する。脇侍は六角宝冠を被り、地髪は毛を筋彫りし、耳朶は紐状にのび穴が開く。右側の観音像は正面に観音の証の阿弥陀像を鋳出し、勢至像は勢至の証の宝瓶を鋳出し、いずれも右手を上にして両手を重ねる。台座は蓮実・返花・框の三重蓮華座で一つに鋳造する。後背は三尊が一つの光背を共有する一光三尊形で、周縁を蓮弁型とし、中尊の背の二重円相部には唐草を巡らし、頭光部より周縁部に延びた唐草の七茎の上の蓮華に化仏を付ける。中尊の髪際の穏やかなうねり、衲衣の処理、両脇侍の華やかに乱れる衣文などに特徴があり、顔立体躯の膨らみと合わせて、13世紀後半の像造と考えられる。
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