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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315365
(どうぞうしゃかにょらい・りょうわきじざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和55年2月22日
富津市篠部937(万福寺)
釈迦如来像を中尊とし、文殊像(向かって右)と普賢像(向かって左)を脇侍とする鋳銅の三尊像である。高さは、中尊の釈迦如来像が28.5cm、脇侍の文殊像は11.7cm、普賢像は12.0cmである。文殊像は背中、左手先、右手肩以下を別に鋳造しているが、他の2躯は、一度に鋳造したもので、いずれも銅の厚さは薄く鋳造されている。
中尊は平安時代後期から鎌倉時代にかけてみられる藤原風のおだやかな姿で、衣文の起伏も浅く自然に整えられることから、制作年代は鎌倉時代前期と推測される。
文殊菩薩が乗る獅子は、普賢菩薩が乗る象に比べて、全体に肉付きがよいことから、中尊と同じ時代の制作とみられるが、普賢菩薩の乗る象は、鎌倉時代末期の正慶元年(1332)という銘があり、その時代の彫刻に共通する形式化した要素も認められることから、獅子よりも遅れて制作されたものと考えられる。しかし、獅子と象に乗る両脇侍を従えためずらしい釈迦三尊像の例として貴重な像といえる。
なお、釈迦如来および両脇侍の蓮華座などは昭和22年(1947)に新しく制作したものである。
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