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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315199
(どうぞうあみだにょらい・りょうわきじりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和55年2月22日
山武市殿台392(日吉神社)・山武市立歴史民俗資料館保管
この銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像3躯は、いわゆる善光寺式阿弥陀三尊像で、鋳型に銅を流し込んで造ったものである。秀麗な眉目やよく整理された衣文表現をしている。
中尊の阿弥陀如来は像の高さ49.5cm、左脇侍の観音菩薩は33.4cm、右脇侍の勢至菩薩は33.2cmである。いずれも銅製で鍍金という金メッキを施している。中尊の頭部は、肉髻を高く盛り上げた肉髻珠で、白毫相、三道を表す。両肩を覆う衲衣をつけ両肩から胸前に折り返しを表し、左手は下げて刀印を結び、右手は肘を曲げ施無畏の印を結ぶ。裳裾は台座に接し、両足先をあらわす。
脇侍は、両脇がわずかに広がる筒型の六角宝冠をかぶり、それぞれ正面に観音の証の阿弥陀像と勢至の証の宝瓶を彫刻し、他の面は何も彫刻はない。地髪は毛筋彫りで、耳たぶはひも状で、両手は胸前で右手を上にして掌を合わせている。両肩に髪をたらし、腕に二条紐の臂釧を表す。条帛をつけ、天衣を両肩にかけ、膝上までゆったりと垂らしている。また、勢至像は、別の金銅薄板で作った三条線打ち出しの天衣を懸け膝前まで垂らしていまる。これは、めずらしい例である。
全体的に中庸を示す作域から見ると13世紀後半の造像と考えられる。
この三尊像はかつて成東町真行寺にあった珍宝山真行寺に安置されていたが、同寺が廃寺となったので日吉神社の所有となり、現在は山武市立歴史民俗資料館に保管されている。
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