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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:314793
(もくぞうふどうみょうおうりゅうぞう・もくぞうびしゃもんてんりゅうぞう)
木造不動明王立像
県指定有形文化財(彫刻)
昭和50年3月28日
長生郡睦沢町妙楽寺500(妙楽寺)
不動明王は、1本のヒノキ材から造られた一木造の像で、像高は172cm。髪際で八渦を巻く髪を左脇で束ねた弁髪を左肩に垂らし、銅板の帯状の冠が髪際に回ります。左目をしかめ、右目は瞋目(しんもく)とし、いわゆる天地眼の相を表し、忿怒形(ふんぬぎょう)である。堂々とした厚みのある体や、不動明王としては温和な表情など平安時代の作風を持っている。
毘沙門天像は2躯あり、1躯(写真左下)は、ヒノキ材一木造りで、像高は183cm。眉の根元を寄せ、両眼を瞋目とし、口をへの字にきつく結び厳しい表情をしている。下衣の上に革鎧(かわよろい)を、足には沓(くつ)を着けている。表面に鑿(のみ)の痕を荒く残すいわゆる鉈(なた)彫りの作品の一つである。不動明王と対であったものと考えられる。
もう1躯(写真右下)も、ヒノキ材一木造で、彩色仕上げをしている。像高は175cm。眉の根を寄せ、両眼を瞋目とし、口をへの字にきつく結び厳しい表情をしている。下衣の上に革鎧を、足には沓を着ける。革鎧の各所に彩色が残り、本来は鮮やかな作品であったと考えられる。
いずれも平安時代後期の作品で、3躯ともほぼ同時代の作品と思われるが、毘沙門天2躯は作風を異にしている。
木造毘沙門天立像2体
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