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更新日:令和3(2021)年6月10日

ページ番号:314719

銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像

(どうぞうあみだにょらい・りょうわきじりゅうぞう)

銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

昭和42年12月22日

所在地(所有者)

いすみ市荻原2136(行元寺)

概要

 中尊の阿弥陀如来は像高約52cm。両脇侍は像高約33.5cm。鋳銅製で、表面は鍍金されている。善光寺式の阿弥陀三尊像で、中尊は大粒の旋毛型の螺髪で、肉髻を大きく高く盛り上げ、左右に張った地髪も豊かに表す。衲衣は両肩を覆い、両肩から胸前で折り返す。左手は下げて第2・3指は伸ばし、他の指は握った刀印を結び、右手は肘を曲げて5指を伸ばす施無畏の印を結ぶ。裳裾は台座に接し、両足先のみを表す。両手先のみ別鋳で、手首で接合する。台座は蓮実・返花・框の三重蓮華座で、それぞれを分鋳し重ねる。

 脇侍は筒形の八角宝冠を被り、地髪は毛を筋彫りし、耳朶に穴を開ける。観音像は正面に観音の証の阿弥陀像を鋳出し、左手を上にして両手を重ね、勢至像は勢至の証の宝瓶を鋳出し、右手を上にして両手を重ねる。条帛を着け、天衣を両肩にかけ、腰布と折り返し付きの裳を着け、裾を台座の蓮肉に接して、直立する。台座は中尊の台座の形に合わせた木製。

 製作年代は、像容が鎌倉円覚寺の文永8年(1271)在銘の中尊像に形が似ているほか、県内では香取郡山田町修徳院の正応3年(1290)在銘像によく似ていることから、鎌倉時代後期と考えられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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