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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:315178
(どうぞうかんぜおんぼさつりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和33年4月23日
香取市織幡612-2(織幡地区)
天竺山花見寺は、現在は廃寺となり小さな薬師堂が建っているだけであるが、もともとは真言宗の大きな寺院であった。この薬師堂には、銅造観世音菩薩立像をはじめ、5体の仏像が安置されている。
本像は、阿弥陀如来立像を中尊に観音像、勢至像が両側に従う、いわゆる善光寺式阿弥陀三尊の右脇侍の観世音菩薩像である。中尊は銅造阿弥陀如来立像であるが、現在左脇侍はない。
像高は33.5cmで、正面に阿弥陀像を、他の面に聖観音の梵字を鋳出した八角形の宝冠をのせている。髪はまばらで毛筋を表し、白毫には大きめの水晶をはめている。宝冠から足の裏にあるほぞまでを一度に鋳上げた一鋳の鋳造である。なお、八角形の宝冠をかぶることや、両手を重ねた梵筐の印を結ぶことからも善光寺式の阿弥陀三尊像の脇侍である観音像であることがわかる。
なお、衣文は鎌倉時代に入ってきた宋風彫刻の影響を受けたとみられ、複雑な構成となっている。
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