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更新日:令和2(2020)年6月3日

ページ番号:314815

木造蔵王権現三尊立像

(もくぞうざおうごんげんさんぞんりゅうぞう)

木造蔵王権現三尊立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

昭和33年4月23日

所在地(所有者)

船橋市前原東5-43(御嶽神社)

概要

高は、中尊の権現像が96cm、脇侍の両童子像は各59cmである。3体ともヒノキ材の一木造で、内刳が施されている。権現像は木地彫りに瞳の部分だけ水晶だが、両童子像は通常の水晶の玉眼である。

王権現は、修験道の開祖・役行者が吉野金峯山中の修行によって感得したと伝えられる像である。山岳信仰と仏教が結びついた神仏習合思想に基づく像で、特に平安時代中後期には盛であった。蔵王権現は三眼怒髪で、頂には三鈷を飾り、右手に三鈷杵をもち、左手は剣印を結んで腰におき、磐座を踏んで右足を高くあげて叱咤の形をなすのが通常の姿である。

尊の頬を強く張った面相や、体が引き締まり動きがある全体の姿は、印西市多聞院の「木造毘沙門天及び両脇侍立像」(第2巻254頁)とも通じるものがあり、鎌倉時代中期以前の造像と考えられる。関東の蔵王権現像では珍しい古い作品といえる。両脇侍は当初から中尊の脇侍として造像されたものではなく、後世に付け加えられたものと考えられている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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