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更新日:令和5(2023)年8月21日
ページ番号:315222
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和33年4月23日
山武郡横芝光町木戸1608-1(観音院)
ヒノキ材の一木割矧造で、漆箔で仕上げられている。像高は53.3cmで、頭部と体幹部は両耳の後ろで縦に割り、内刳を施してつなぎ合わされる。右腕は肩・肘・手首でつなぎ合わされ、左体側部が体幹部につなぎ合わされている。両脚部は横材を体幹部につなぎ合わせ、これに左腕と左手がつなぎ合わされている。
螺髪は切子型で肉髻珠・白毫相を表し、耳朶は紐のように伸びている。左肩を覆い右肩に少し掛かる衲衣を着け、左手は膝の上で掌を上にして、第1指と第2指を接し、右手は肘を曲げて胸の前で掌を前に向けて立て、第1指と第2指を接する、いわゆる来迎印を結ぶ。また、左右足を外にして結跏趺坐している。
丸顔で、伏せた細い目や、小さい筋の通った鼻、軽く結んだ唇など、慎ましく端正な相貌である。なで肩で控えめな量感の上体と両脚部、薄い衣の襞の様式化した表現などから、定朝様式の流れを汲みつつ、写実的な要素を持ち、平安時代末期の11世紀後半から12世紀前半の作品と考えられる。
像内や像底に修理銘があり、応安2年(1369)・貞亨元年(1684)・寛政12年(1800)に修理されていることが記録されており、指定後、昭和53年度(1978)にも修理されている。
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