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更新日:令和5(2023)年8月21日
ページ番号:315224
(どうぞうあみだにょらい・りょうわきじりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和29年3月31日
山武郡横芝光町小川台888(隆台寺)
善光寺式の阿弥陀三尊像で、中尊の阿弥如来像は、高さ48.5cm、両脇侍像は高さ30.5cmである。鋳銅製で、表面には鍍金が施される。中尊は両手首から先を別鋳でつなぎ合わせ、脇侍は両腕を別鋳でつなぎ合わせている。中尊の螺髪は旋毛型で、耳朶は紐状に伸びる。両肩を覆う衲衣を着け、両肩から胸前に折り返しを表す。左手は下げて第2・3指を伸ばし、他の指は握った刀印を結び、右手は肘を曲げて、胸の脇で第5指を伸ばして立てる施無畏の印を結ぶ。
脇侍は六角宝冠をかぶり、地髪は毛を筋彫りし、耳朶は紐状に伸びている。右側の観音像は宝冠の正面に観音の証の阿弥陀像を鋳出し、勢至像は勢至の証の宝瓶を鋳出し、観音像は右手を上に、勢至像は左手を上にして両手を重ねている。
三尊とも、衣文の形など細部まで形状が明瞭で、量感が豊かで、写実的な造形を基調としており、鎌倉時代の中期から後期に制作されたものと考えられる。
また、この中尊は香取市織機地区の銅造薬師如来立像と大きさ、相貌、衣文の形などよく似ており、同じ原型を用いて鋳造された可能性もある。
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