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更新日:令和2(2020)年10月1日
ページ番号:314785
(けんぽんちゃくしょくしんごんはっそぞう)
県指定有形文化財(絵画)
昭和53年2月28日
長生郡長柄町鴇谷508(日輪寺)
真言の祖師、七祖に空海を加えたものを八祖という。この画は、これら伝法祖師を一幅に一人ずつ描いたもので、八幅で一揃えとなっている。それぞれの絵は、多少の違いはあるが、おおむね縦83.5cm、横47.2cm前後の大きさで、一幅一鋪といって、つなぎなしの掛幅装となっている。
各祖師とも牀座にすわった姿として描かれており、画面の上部には、色紙形に祖師の行状文(略伝)が5行ずつ楷書で記されている。また、祖師の着衣や白く彩色された肌の部分は、絹本の裏面から顔料を塗るなどしており、その装飾方法には伝統的な手法がうかがえる。八幅はもとより一筆と考えられ、後補の箇所はほとんど認められず、制作当初の姿をとどめているとみられる。
日輪寺は、他の資料から応永年間(1394~1428)頃に再興されたと推定でき、本品も同じ時期に奉納されたものと考えられ、文化史上たいへん貴重なものである。
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