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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314650
(けんぽんちゃくしょくしんごんはっそぞう)
県指定有形文化財(絵画)
昭和53年2月28日
匝瑳市イ-2326(福善寺)
唐で密教を学んだ弘法大師が、帰国後に開いたのが真言宗である。その師から弟子へという教えの流れを示す金剛智・善無畏・不空・恵果・一行の真言宗伝法五祖像に、竜猛・竜智の2祖を加えた7人の真言七祖と弘法大師を含めた8人の祖師像を描いたものが、真言八祖像である。
福善寺の八祖像は、竜猛菩薩・竜智菩薩金剛智三蔵・不空三蔵・善無畏三蔵・一行阿闍梨・恵果和尚・弘法大師の像であり、各幅とも1幅が1枚の絹でつなぎなしの掛け幅装で、縦約80cm、横約41cmの大きさである。構図は、画面上部に色紙形を添え、牀座の金具や法具には金泥を使うなどして、各祖師とも牀座に座る姿勢をとっており、京都教王護国寺の絹本著色真言七祖像の流れを忠実に伝えている。
各幅とも手本に忠実に制作していることが判る作品で、転写を続けている間にいささか生彩を欠くようになってはいるものの、補筆、補彩の全くない完存の真言八祖像である。
制作年代は、室町時代後期と考えられている。
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