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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315108
(しほんちゃくしょくてつぎゅうおしょうぞう)
県指定有形文化財(絵画)
昭和45年4月17日
香取郡東庄町小南690(福聚寺)
鉄牛道機は、隠元・木庵とともにわが国に新しい禅宗、黄檗宗をひろめた僧である。業績は多々あるが、千葉県では椿海干拓事業がよく知られている。鉄牛は、この事業の推進にあたって幕府の説得、工事費の補給等に助力している。寛文10年(1670)に堰が完成し干拓が進むと、鉄牛はその功により幕府から土地の寄進を受け、3箇寺を創建した。そのうちの一つである福聚寺に本品が伝えられた。
縦122cm、横39cmの画面に、曲彔に坐った鉄牛の姿を描いている。上部には、鉄牛の自賛があり、鉄牛69才の時の姿で、巨竜禅人によって描かれたことがわかる。禅宗では祖師の肖像画は、伝法のしるしとして重要視され、師匠から弟子へ、授与された。
筆者の巨竜禅人の来歴や画業は不詳であるが、初期洋画を描いた僧巨大元竜のことと考えられている。元竜は喜多元規とともに鉄牛門下であったと思われるが、元規のような力強い線ではなく、繊細な描写で華麗な色彩が施されている。現在、元竜の作品は他に知られていないが、この作品は肖像画の傑作の一つである。
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