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更新日:令和6(2024)年3月15日
ページ番号:315217
(いたえまちゃくしょくむしゃえ)
判官(牛若丸)
弁慶
県指定有形文化財(絵画)
昭和37年5月1日
大網白里市金谷郷土気飛地1876(県神社)・県立中央博物館保管
牛若丸と弁慶が描かれた一対の絵馬で、ともに縦35cm、横47.3cm、厚さ0.9cmの桐の柾板に描かれている。上部に2個のひもを通す穴が開けられている。
画題は、京の五条の橋の上の両者の出会いの場面である。牛若丸は能面をつけ、頭から白い被衣をかぶり、右手で日の丸の扇をかざし、橋の欄干上に立つ姿で、弁慶は鉢巻きをし、胴巻きを身につけ、右手に長巻を抱えて走る姿で描かれている。牛若丸の静と、弁慶の動が巧に描き分けられ、描線は力強く絵具も良質のものが使われている。傷みで失われている部分もあるが、残っている色彩は鮮やかでこの時代の資料としては保存状態も良い作品である。
絵の裏面に墨書があり、天正7年(1579)に酒井伯耆守康治が奉納したものであることがわかる。酒井康治は土気城主であったが、天正18年(1590)の秀吉の小田原攻めの時に滅ぼされた。年号の明らかな、県内最古の絵馬資料である。
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