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更新日:令和5(2023)年7月7日
ページ番号:315329
(すわじんじゃほんでん)
県指定有形文化財(建造物)
平成19年3月16日
袖ケ浦市永地1474(諏訪神社)
諏訪神社の草創は、養老元年(717)7月と伝えられる。祭神は、建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀賣命(やさかとめのみこと)である。
本殿は、室町時代後期に建立された間口5.2尺(1.58m)・奥行7.3尺(2.21m)余の小規模な建物で、現在は覆屋内に保護されていて、外から見ることはできない。
建物は、正面に二つの間口がある二間社です。屋根は切妻造の前側が長く伸びる、いわゆる流造の形式となっている。また、奥行き方向に板を縦に並べて葺き上げる流し板葺きという葺き方をとる。
附指定は修理と覆屋建立に関する事業概要を板に墨で記した棟札で、1枚は、安永8年(1779)の修理に関するもの、もう1枚は宝暦10年(1760)の覆屋建立に係るものである。
棟札からわかるように修理歴があるものの、比較的旧材の保存がよく、古い様式をよくのこしているのが特徴である。各部の形式(組物、妻の架構など)は簡素で伝統的な手法をもち、軒の桁が比較的小さく、舟肘木や実肘木といった部材を造り出すなどの古い手法や、木鼻や手挟の形が素朴であるなど古い様式がうかがえる。
建立年代が室町後期と古く、類例の少ない二間社流造の形式をもち、流し板葺きが残される重要な建物として価値が高い。
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