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更新日:令和2(2020)年10月1日

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愛宕神社本殿

(あたごじんじゃほんでん)

愛宕神社本殿

種別

県指定有形文化財(建造物)

指定日

平成16年3月30日

所在地(所有者)

野田市野田725(愛宕神社)

概要

 愛宕神社は、延長元年(923)に火伏せの神である山城国の愛宕神社を勧請したと伝えられている。

 現在の社殿は文政7年(1824)に再建されたとの記録があり、本殿内の壁画は瑤斎伊白栄原により描かれ嘉永6年(1853)の落款がある。

 本殿は入母屋造の三間社。銅瓦葺の屋根で、軒は二軒繁垂木、向拝を設け、切石積の基壇上に建っている。

 正面3間及び両側面の前寄りは桟唐戸とし、切目長押・腰長押の蹴込板に彫刻をはめている。柱・頭貫・長押には地紋彫を施し、組物には竜などを彫刻し、鳳凰の拳鼻を付けている。縁下の部分は、地紋彫の丸束を立てて腰長押を打ち、組物には、波に亀の籠彫や竜の彫刻を、嵌板には唐子遊びの彫刻を施されている。向拝は1間で、前を向いた獅子の懸鼻を付け、組物には竜の彫刻をおき、梁間方向には手挟がある。浜床という一段高い床を設け、そこに浜縁を設け、浜床の框、浜縁の土台に地紋彫を刻み、それぞれの嵌板に彫刻がある。

 この本殿は、塗装をせずに素木造で彫刻を多用した江戸時代末期の社寺建築の特徴を遺憾なく発揮しており、千葉県下のみならず関東地方の同時期の社寺建築の流れを知るうえで重要である。建築年代については、規模、様式等からみて、17世紀後半にさかのぼるものと推定されている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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