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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315195
(やさかじんじゃほんでんないでん)
県指定有形文化財(建造物)
平成15年3月28日
東金市松之郷1269(八坂神社)
八坂神社は、鎌倉時代後半に北条長時が安房・上総・下総の房総3国の守護職として松之郷に館を建てた際に、その鬼門の鎮守として東金市金谷の平蔵台にあった天王様を現在地に勧請し、あわせて京都の八坂神社から分霊を祀ったものと伝えられている。祭神は素戔嗚尊で、現在も「松之郷の天王様」と称され、厄除けの神として信仰されている。
八坂神社の社殿は、横長型の拝殿の後方に、独立して本殿が建てられており、社殿配置の上では古い形態のなごりがみられる。
本殿を護っている覆屋は、明治27年(1894)の改築であり、木割・規模ともに雄大である。本殿は、前面の屋根が長く延びた一間社流造、柿葺で、唐破風の向拝がついている。軒廻りは、正面を地垂木打越二軒とし、背面を二軒としている。向拝柱は几帳面取りの角柱で、五段の階段があり唐様の手すりがつき、端が跳ね上がっている手すりのついた切目縁を廻らしている。向拝の正面に渡した水引虹梁の木鼻には阿吽の獏像、海老虹梁の木鼻には阿吽の獅子像の彫刻がある。身舎の組み物は、和様の二手先で、中備は鳥の彫刻のある本蟇股である。
建築年代は、蟇股にあった墨書に元禄4年(1691)とあり、彫刻や虹梁などの絵模様、彩色などから17世紀末の神社建築の特徴がうかがえ、墨書通りの年代と考えられる。
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