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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314801
(たまさきじんじゃしゃでん)
県指定有形文化財(建造物)
平成8年3月22日
長生郡一宮町一宮3048(玉前神社)
玉前神社の創始については明らかではないが、『延喜式』神名帳や『日本三大実録』にも記載が見える古社で、鎌倉時代には上総国一宮としての格式を保っていた神社である。
現在の社殿は、黒漆塗りで、本殿と拝殿を幣殿(へいでん)で接続した複合社殿(権現造)である。その建立については貞享4年(1687)3月の棟札により本殿が上棟し、続いて8月の棟札により拝殿と幣殿が上棟したことがわかる。
本殿は、桁行3間、梁間2間の身舎(もや)の前に1間の庇(ひさし)をつけ、側面から背面にかけ刎勾欄(はねこうらん)付きの切目縁(きりめえん)を廻らせる。身舎の内部は仕切らず1室とし、床は拭板(ぬぐいいた)張りで天井は格天井である。
拝殿は、桁行5間、梁間2間、入母屋造、瓦棒銅板葺で、正面に1間の向唐破風造、瓦棒銅板葺の向拝(ごはい)が付き、背面に幣殿を突出させて本殿と繋いでいる。
幣殿は、桁行4間、梁間1間、両下造、瓦棒銅板葺、本殿の庇と拝殿の各取合わせ部分にそれぞれ柱を立て、引き違い格子戸を建て込む。両側面とも切目縁を設け内法の上にある頭貫との間に嵌め殺しの格子を入れている。内部は前から第3間までを畳敷きとし、それより後方は拭板張りとしている。
全体の間取りや和様の意匠で均整のとれた社殿である。
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