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更新日:令和2(2020)年7月31日
ページ番号:315447
(なごじかんのんどう)
県指定有形文化財(建造物)
平成6年2月22日
館山市那古1125(那古寺)
那古寺観音堂は、江戸時代中期の寺院建築として、坂東三十三番観音巡礼の最後(結願)の札所としてよく知られ、本尊の木造千手観音立像を安置している。観音堂は館山湾を見渡す那古山の中腹に建ち、海上保安・航海の安全を祈る対象としても信仰されてきた。間口5間、奥行5間のいわゆる五間堂で、正面に向拝がある。柱は、床から上は円柱であるが、床下は八角である。また屋根の切妻のところにある妻飾には邪鬼の彫物が彫られている。元禄16年(1703)の地震で那古寺の堂塔すべてが倒壊し、観音堂は宝暦8年(1758)に再建された。観音堂内にある欄間彫刻の刻銘に、宝暦9年(1759)に江戸蔵前の札差大口屋平兵衛や那古の釜屋太左衛門等によって奉納されたことが記されている。内陣中央の厨子も観音堂と同時期の作と考えられる。軒下の斗組はすべてに龍鼻がつけられ、屋根は入母屋造りで、三方に唐破風の様式をとっている。厨子は総ケヤキ作りで素木の入念な作である。
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