ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 香取エリアの市町 > 香取市の国・県指定および国登録文化財 > 正上醤油店
更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315146
(しょうじょうしょうゆてん)
県指定有形文化財(建造物)
平成4年2月28日
香取市佐原イ-3406(個人)
正上は寛政12年(1800)の創業で、古くは食用油を商っていたが、天保3年(1832)からは醤油業を営んでいる。香取街道にほど近い、船運の重要な流通路であった小野川に面した町家で、店舗背後の敷地内に多くの建物が建ち並んだ屋敷構えである。店のすぐ前の小野川の川岸には荷揚場であった「だし」も現存している。正上醤油店の店舗と土蔵は県指定有形文化財(建造物)に指定されているほか、重要伝統的建造物群保存地区内の建造物でもある。
店舗は江戸時代後期の天保3年(1832)に建築されたと伝えられる。1階は内側に揚げ戸(鎧戸)を建て込み、外側の土庇を格子戸と壁で囲う構えとし、2階正面に繊細な格子窓を組み、軒を大きく出した「せがい」とするなど、格式のある形式となっている。
土蔵は明治時代前期の建築で、寄棟造の屋根の妻と、1・2階の観音開きの窓を表通りに向けた外観は、建築当時の典型的な外観構成となっている。
これらは、特に外観の保存状態が良く、意匠も優れていることから、佐原河岸の景観を構成する重要な要素ということができる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください