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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315312
(すがじんじゃほんでん)
県指定有形文化財(建造物)
昭和54年3月21日
木更津市祇園524(須賀神社)
須賀神社はもともとは牛頭天王とよばれていたが、明治維新後に現在の社名に改められた。承和年間(834~848)に、京都の八坂神社を勧請したと伝えられ、所在地である祗園の地名の起こりもこれによるといわれている。
本殿は、三間社流造の正規の手法によるもので、屋根は板葺である。組物は和様出組を用い、中備には鶏や各種の水鳥の彫刻が入った本蟇股を入れ、虹梁上には大瓶束を立てている。向拝は左右の海老虹梁と内側の絵様手挟でつぎ、向拝虹梁上には牛、鳳凰、鶏の蟇股を置いている。また、脇障子には昇り竜、下り竜を刻んでいる。
建築年代は17世紀後期であるが、この本殿には地方的な稚拙さはなく、江戸時代前期の装飾風な神社建築の様式を忠実に伝えている。建築工匠も、彩色に従事した絵師も高い技術を持った人であったことを示しており、富津市の「三柱神社本殿」と並んで、この地域において、この時代の中央の装飾的様式を取り入れた神社建築を代表するものと考えられる。
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