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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315020
(りゅうしょういんどうぞうほうきょういんとう)
重要文化財(建造物)
昭和54年3月2日
成田市滑川1196(龍正院)
龍正院は、平安時代初期の承和5年(838)の草創といわれている。本尊は、高さ約3.6cmの十一面観音で、後に造られた大観音像の胎内に納められる。滑河観音と呼ばれ、延命・安産・子育ての守り本尊として多くの人々に信仰されており、坂東三十三観音霊場の第28番札所の天台宗の寺院である。
銅造宝篋印塔は、龍正院境内の本堂に向かって左手にある。4段の切石積の基壇上に置かれ、高さ4.97m、最下段の基壇の一辺の幅は3.37m、銅製台座の一辺は1.468m、基壇の高さは地表から1.46mで、鋳銅製である。瓦棒葺形式の四注屋根には、露盤、相輪を備え二重疎垂木、拳鼻付の出組組物、中備の本蟇股等本格的な建築様式を用いて精巧に作られ、美術的価値も高いといえよう。
付属する銅造棟札により享保3年(1718)4月5日、江戸神田住人小幡内匠によって鋳造されたことがわかる。また、銅造台座の格狭間部分には造営費を寄進した人々の名が多数刻まれ、庶民の信仰が盛んであったことが知られる。
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