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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:315138
(にしざかじんじゃほんでん)
県指定有形文化財(建造物)
昭和48年3月2日
香取市西坂424(西坂神社)
この神社は、西坂大神、西坂の明神さまとよばれている。本殿は正面柱間が3間の切妻屋根をもつ建物(身舎(もや)部分)の正面に庇(向拝(ごはい)部分)がついた三間社流造(さんけんしゃながれづくり)とよばれる建築様式である。屋根は銅板葺で、桁行3間、梁間2間の身舎とその正面庇の桁行き3間の向拝からなる。
身舎の間取は側面2間のうち前方1間を外陣、後方1間を内陣とし中央の柱間のみに板扉をつけ、左右は板壁となっている。天井は周囲を1段斜めに打ち上げた支輪天井(しりんてんじょう)で頭貫木鼻(かしらぬききばな)は唐獅子と獏の丸彫、十二支の本蟇股を付けている。正面と側面に切目縁を廻し、鶴と仙人等の彫刻の脇障子をたて、向拝の柱は几帳面柱を使っている。
現本殿の建立は、平成元年度・2年度(1989・1990)の保存修理工事の際に確認された棟札等から、社伝にある慶安元年(1648)代官の一色氏再建よりも新しく、元禄9年(1696)の再建と見られる。また、再建後の元禄9年から文化9年(1812)までの117年間、天保6年(1835)から大正3年(1914)までの80年間は、30年前後の間隔で屋根の葺き替えを主とした修理を行ったことが判明した。
この本殿は地方神社建築としては本格的な様式手法を用い、熟練した工匠の技巧がみられ、本県の17世紀前期の神社建築を代表する建築である。
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