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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315187
(かんのんきょうじさんじゅうのとう)
県指定有形文化財(建造物)
昭和30年12月15日
山武郡芝山町芝山298(観音教寺)
観音教寺は、今から1200年余り前の奈良時代末期の創建と伝えられ、中世には房総の豪族千葉氏の祈願寺として発展した。本尊の十一面観音像は千葉氏の姫君の姿を写したものと伝えられている。
江戸時代には、火事泥棒除けの「仁王さま」として江戸庶民の参詣で賑わい、今日でも杉・もみじなどの古木に囲まれた広い境内に七堂伽藍が甍を競う房総を代表する大寺である。
三重塔は、方三間、総欅造、銅板平葺で、柱はすべて円柱で、正面1間は両開きの桟唐戸である。各層とも和様の板壁で、柱上に三手先斗栱を配し、初層の尾垂木のみに竜の彫刻を付け、他は彫刻を付ける穴がみられるだけである。軒は二軒で最上層のみを禅宗様の扇垂木とし、軒支輪には火災除けの波の彫刻を施している。
心柱は初層天井裏から立ち上がっており、初層内部には四天柱に囲まれた須弥壇に大黒天像を安置し、塔上には相輪が置かれている。
建築年代については、擬宝珠に文政9年(1826)の紀年銘があり、建築様式などからもこの頃の建立と考えられる。
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