ここから本文です。

更新日:令和2(2020)年6月3日

ページ番号:315057

木下貝層

(きおろしかいそう)

木下貝層

種別

国指定天然記念物

指定日

平成14年3月29日

所在地(所有者)

印西市木下字平台799-1ほか(印西市ほか)

概要

葉県の北部に広がる下総台地は、約45万年前から約8万年前に堆積した下総層群が基盤となっている。下総層群のなかでも木下層は、約12万年前に古東京湾と呼ばれる広大な内湾に堆積した砂層で、当時生息していた貝類などの化石が観察できる。

下貝層として天然記念物に指定されている範囲は、とくに貝類の化石が密集しており、木下層の貝化石産出状況の模式的な露頭とされる。昭和40年(1965)に県の天然記念物に指定し、その後平成14年(2002)に国の天然記念物に指定された。
定地の露頭は、厚さ4.3m、長さ45mにわたって、貝化石、ウニ化石を多産する化石層が露出している。貝類の化石は100種類以上が確認されているが、砂の粒径や貝の産出状況から大きくイタボガキ・ウメウラシマ帯、カシパンウニ帯、バカガイ帯、キタノフキアゲアサリ帯に区分することができる。基本的には暖流系の浅海性の貝類が多種みられる。

お、木下貝層は指定地以外にも広がっている地層である。場所によって露頭の表面が堅く固まっていることも特徴で、栄町にある国史跡龍角寺古墳群にある岩屋古墳の横穴式石室は、貝化石層を切り出して構築したものであり、また、印西市内にも貝化石層を切り出して作った石灯籠などがある。木下貝層は古来から石材としても利用されていた地層でもある。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?