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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:315490
(たいのうらたいせいそくち)
特別天然記念物
大正11年3月8日
鴨川市小湊(鴨川市)
マダイはスズキ目タイ科の魚で、北海道から台湾、中国まで分布している。鯛の浦タイ生息地は、内浦湾の誕生寺前の海岸から約100mの蓮華潭岩礁とその南方海上1kmあまりの伊貝島、そして弁天島周辺の約200haの海域で、世界有数のタイ群生地である。
マダイは本来、岸からあまり遠くない岩礁地帯の海底付近に生息し、群れをなすことは少ない。しかし、ここのタイは水深10~15mという浅い海に群れをなして生息しており、これは極めて珍しい生態である。
日蓮聖人のゆかりの聖地であり、生誕にまつわる不思議なできごととして「三奇瑞」が語りつがれている。その一つとして、マダイは日蓮聖人の誕生を祝福し、岩間より真清水が湧き出で、鯛の浦周辺に真鯛が浮上し踊りでたと言い伝えられている。
代々禁漁が守られ、明治36年(1903)に漁業法に基づいた禁漁区となった。現在は、小湊妙の浦遊覧船協業組合により遊覧船が運航されており、タイが群れをなして泳ぐ姿を鑑賞することができる。また、誕生寺内にはタイ供養碑が建立され、鯛の浦会館には資料が展示されている。
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