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更新日:令和5(2023)年4月14日
ページ番号:314892
(はなわかいづか)
国指定史跡
平成18年7月28日
千葉市若葉区加曽利町1041番地
千葉県中央部は、直径100mを超える大型貝塚が多く分布し、わが国においても貝塚の集中地域といえる。花輪貝塚は、都川の北岸の標高約30mの舌状台地に立地している。貝塚の存在は古くから知られていたが、平成15年度の千葉市教育振興財団埋蔵文化財調査センターによる確認調査で全容が明らかとなった。貝塚は直径約120mの環状で、現状でも貝塚に囲まれた台地の中央がややくぼみ、縁辺部が高くなっており、環状に貝塚が形成されている状況が実際に確認できるほど遺存状態は良好である。
貝塚の形成は縄文時代後期前半(堀之内式期)、今から約4,000年前で、他の貝塚と比べて極めて短期間に環状の貝塚が形成されたようである。貝では、イボキサゴが圧倒的に多く、次いでハマグリ、アサリ、シオフキも多く、汽水産のヤマトシジミは少ない。台地縁辺から斜面部にかけて、貝塚と同時期の竪穴住居跡が29棟確認され、中央広場を取り巻くように環状に分布している。
花輪貝塚は、縄文時代後期前半の残存状況がきわめて良好な、大規模な環状貝塚であり、当該地域の自然環境や生業のあり方を知る上で重要である。また、貝塚の形成時期が縄文時代後期前半の極めて短い期間に限定される点も大きな特徴であり、当時の集落及び社会のあり方を知る上でも重要な遺跡である。
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