ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 東葛飾エリアの市 > 松戸市の国・県指定文化財および国登録文化財 > 千葉県幸田貝塚出土品
更新日:令和6(2024)年9月11日
ページ番号:315284
(ちばけんこうでかいづかしゅつどひん)
重要文化財(考古資料)
平成6年6月28日
松戸市千駄堀671松戸市立博物館(松戸市)
幸田貝塚は、江戸川に合流する坂川とその支流藤川に囲まれた、標高約19mの台地上に所在する。この貝塚は昭和3年(1928)に上羽貞幸により紹介され、以後、多くの研究者により発掘調査が行われた。
昭和46から48年(1971から1973)には松戸市教育委員会により発掘調査が実施され、またその後もたびたび調査が行われて、平成9年(1997)までに16次に及んでいる。これらの発掘調査の結果、南北約250m、東西約180mの馬蹄形の貝層1か所とスポット状に点在する貝層がみられ、住居跡は150軒以上確認されるなど、この貝塚が約6,000年前の縄文時代前期の大規模集落であることが明らかとなった。
出土した土器は、花積下層(はなづみかそう)式、関山式と呼ばれる縄文時代前期前半の土器が大半を占める。また、これらの土器と同時期で、東海・中部地方に分布の中心をもつ木島式土器も出土しており、この時期の地域同士の交流を考える上で注目される。土器以外では、多種多様な石器が出土しているほか、土製円盤、土器片錘、石製玦(けつ)状耳飾、玉、貝刃、貝輪、牙製垂飾、骨製刺突具等が出土している。このような膨大な出土品は、縄文時代前期前半期の土器の移り変わりや生業活動、集落のあり方を知る上で大変貴重であり、これらのうち266点が一括して国の重要文化財に指定されている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください