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更新日:令和2(2020)年8月26日

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千葉県幸田貝塚出土品

(ちばけんこうでかいづかしゅつどひん)

千葉県幸田貝塚出土品

種別

重要文化財(考古資料)

指定日

平成6年6月28日

所在地(所有者)

松戸市千駄堀671松戸市立博物館(松戸市)

概要

 幸田貝塚は、江戸川に合流する坂川とその支流藤川に囲まれた、標高約19mの台地上に所在する。この貝塚は昭和3年(1928)に上羽貞幸により紹介され、以後、多くの研究者により発掘調査が行われた。

 昭和46~48年(1971~1973)には松戸市教育委員会により発掘調査が実施され、またその後もたびたび調査が行われて、平成9年(1997)までに16次に及んでいる。これらの発掘調査の結果、南北約250m、東西約180mの馬蹄形の貝層1か所とスポット状に点在する貝層がみられ、住居跡は150軒以上確認されるなど、この貝塚が約6,000年前の縄文時代前期の大規模集落であることが明らかとなった。

 出土した土器は、花積下層(はなづみかそう)式、関山式と呼ばれる縄文時代前期前半の土器が大半を占める。また、これらの土器と同時期で、東海・中部地方に分布の中心をもつ木島式土器も出土しており、この時期の地域同士の交流を考える上で注目される。土器以外では、多種多様な石器が出土しているほか、土製円盤、土器片錘、石製玦(けつ)状耳飾、玉、貝刃、貝輪、牙製垂飾、骨製刺突具等が出土している。このような膨大な出土品は、縄文時代前期前半期の土器の移り変わりや生業活動、集落のあり方を知る上で大変貴重であり、これらのうち266点が一括して国の重要文化財に指定されている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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